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見た目にもかわいらしい北米や北欧の家…でも、素晴らしいのはデザインだけではありません。激寒の冬でも室内は快適に過ごす事ができます。
これは暖房器具の違いなどという事ではなく、「家造り」に秘密があったのです。そしてそれは、「健康」で「快適」な暮らしに繋がる事でした。
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| 2012年01月23日 |
「日本住宅生産性研究会」の講演に行って参りました。…それにしても硬い名前です。もっと柔らかく「欧米住宅システム研究会」とかにすれば入会希望者も増えるのでしょうが、この名前ではカビ臭い学者の集まりにしか思えません。つくづく名前は大事だと思います。
何度も同じ話を聞いているのですが、聞くたびに新たな気付きがあります。又、日本の現状と比べると、まるで富士山の麓から頂上を見上げているようで軽くめまいがします。海に隔たれ、陸路で外国に攻められる事なくのほほんとした日本…もし大陸と繋がっていたら、あっというまに駆逐され州のひとつにされてしまう事でしょう。
そんな事が無いが故、ガラパゴス的な独自の繁栄が築き上げてこれました。そう思うとイグアナも軍艦鳥も親戚のような気がして愛しくなってきます。大陸の都合に合わせる事なく独自の進化(?)を遂げる為には、自分達の世界に篭る事が重要なのです。
「ガラパゴス文化万歳!」と言いたいのですが、外部からの情報が入ってこないが故に一部の人間に操作されやすいのも事実です。偉い人が「これはこういうものですよ」と言えば、なんかおかしいと思っても海を渡ってその真偽を確めに行くわけには行かないので、大抵その通り進んでしまいます。日本人が「右へ倣え」をしてしまう癖は、こんなところから来ているのだと思います。
この事はどんな物にでも当てはまるのですが、今回はこと住まいについてのお話が聞けました。「シンプル」「モダン」などの言葉に、文化がどんどん削り取られ無くなっているのがわが国の現状です。どの国を見渡しても今の日本で見られるような、簡素化された住まいは見る事はありません。
巷にはガラパゴス日本ならではの住宅が多く見られるようになって来ました。 日本は終戦の後に文化が破壊され、それからの高度成長もあってか効率や機能が最優先とされるようになってきました。「文化」ではお腹が膨れなかったので、それらを無くす事によって豊かさを手に入れたのは仕方が無かったのでしょう…。
振り返ってアメリカはその時どうだったかと言いますと…既に豊かさを手に入れた国は「文化」を求めておりました。当時建国400年とは言え、若い国です。独自の文化とも言えるものをたいして持ち合わせておりませんでした。そうなるとイギリスやヨーロッパ、日本など歴史が長く文化の発展した国が注目され、建物の様式にも取り入れられる事となります。
アメリカにプレーリー様式というスタイルがありますが、これは宇治平等院をモチーフにしたものであり、この形式で建てられる輸入住宅は逆輸入されたものであります。
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他にも軒の深いカントリー様式などは、日本の昔の和風住宅を真似て造られたそうです。
その為、輸入住宅のスタイルにはどこか懐かしさを感じる事があるのでしょう。皮肉な事に、自国の文化を否定した日本とは逆に、外国ではその思想は脈々と受け継がれていたのです。
そして現代に戻ります。完全にガラパゴス文化を自分達の物とした日本は、さもそれが外国で主流であるかのように世間に広がります。真偽を確める術はありません。「シンプル」「モダン」という言葉が横文字なので、さもそれが外国のデザイン様式の一つであるかのように一人歩きし始めます。例えそうだとしても、この流れが何百年も続けば、それが文化となっていくのでしょう。飾りをそぎ落とした四角の住まいの街並み…それもキチッとした国民性による文化と言えるのかもしれません。
しかしこのような住まいは世界中どこを見渡しても類がないので、決して本心から求めているのではないような気がします。どんな貧困国であっても、住まいにはそれなりに装飾がなされております。宗教色の濃い国ならなおさらです。
本心では文化を求めているのに、偉い人が「世界ではこれが主流ですよ」と言うがためにそれに流されている…これが日本のガラパゴス文化の真髄のような気がします。「機能」だけ突き詰めると最後は「住めればいい、腹が膨れればいい」という無味乾燥な物に行き着きます。そんな物が溢れた国には何の魅力もありません。
今回のお話で、「日本住宅生産性研究会」が行っているのは「失われた日本の文化を逆輸入している事」だと確信しました。葛飾北斎からピカソが影響を受け、ピカソから多くの画家が影響を受けたような事を、私共も行っているのだなと思います。 |
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